何たってシューベルト!大作曲家は数いれど、私にとってせつない指数 NO1なのであります。
 ベートーベンでもモーツアルトでもないこの頃のドイツ系で一番のせつなさが染みます。音と音の隙間に彼のゆたかなせつなさがたまらんのであります。ラベル.ドビュシー.ストラビンスキー.武満徹とはまってきましたが、せつなさ的にはシューベルトに私的には軍配が上がるのでありました。
 彼の晩年は死と隣合わせで作曲してたようで、美しさをもとめるパワーに感じいってしまうのでありました。私はシューベルトの転調フェチなのでありまして、その瞬間に彼の求める快感がストレートに飛んでくるのでありました。メロディーからメロディーへと、だらだらと終わらないうつろい、いつ終わろうかと考えているシューベルトの心が見えたりてこれがまたせつないのでありました。
 もう一人、知る人ぞ少ないアメリカの女性作曲家にアミービーチという人がいます。まずみつけるのはむずかしそうなこのアルバムは『ダークガーデン』というタイトルのものであります。演奏家の技量にもよるのですが私はこのアルバムで中年期ロマン症候群に入り込んでしまったのであります。たまたま店内でかかっていまして、すーと私はおいしいエサに釣られてしまった魚の様でありました。
 これは一目で恋に落ちるようなもので意味のある出会いと同じなのであります。こうなると演奏家の他の作品が気になるもので居ても立ってもせつないのでありました。私のアルバムもこんな出会いで気にいっていただけるとしたらこんな幸せなことはありません。親は子の心がわからないように自分に対するファンの心はわからないものです。これが実にせつないのであった!
 
DarkGarden / AMY BEACH NORTHEASTERN /NR9004-CD