ここまでせつないについて考えてくると色々と見えてくるもので、せつないは創造力と密接に拘わっているのでした。アーティストがもうれつにせつない恋愛を体験すると、すばらしい作品ができあがります。
 恋は人を哲学者にもするものです。片思いのせつなく美しい想いというものは、がらにもなく映画のヒロインのような自分にいつの間にかなっていたりして、かわいいもんです。古今の天才はこういう状態に入ると良い作品を作り上げてきました。柴又のフーテンのトラさんみたいなもんです。手に入らないもどかしさ、欲する心とはパワーに満ちている時で、現在進行形の喜びがあります。腹が一杯になったライオンは寝てばかりで、ハングリーな状態は頭も回転するし演奏家もデリケートな良い音色を奏でます。
 ちなみに私の場合は作曲したり録音しているときもライブのときもあまり食べません。食べるとテンションがさがります。血液が胃の方に行ってしまうのか、頭が鈍くなります。適当に腹六分ぐらいが創造力にとって聡明で良い気が流れます。そんな時に隣でこちらの気もしらずバカスカうまそうに食っている奴が居るものでムカムカムカと肚から怒りが込み上げてきて、集中力が足らん! なんて、てめえのこと棚に上げてどやしの一つも言いたくなるもので、まだまだ修業が足らんと自覚する昨今でありました。  実るほど 頭をたれる稲穂かな〜・・・・せつない暮れて今日も許せよ神の路! てなことを言うから変人と思われております。 せつないと創造の密接な関係を保つべし!